ことしも京都祇園祭にいってきた。
今回は 有難いご縁で 四条の真ん中でビルの3階から 山や鉾をたっぷりと見せて頂くことができたことは初めての体験。
この絢爛豪華なお祭りの中で ことしは自分なりに酷く感じたものがある。
それは四条堺町で行われる 山鉾巡行の「くじ改め」について、、、
保昌山の10歳と聞く少年が遣るくじ改めの 動きに特別な感情が僕には生まれた。
その少年は この暑い中 裃に身をつつみ、みんなが見守る中 ひとりで堂々とまえに進んだ。つぎには 手を使わずに扇子をつかい くじの入った「くじ箱」の紐を解き、そして蓋を開け、小さな身体で 大きな一歩を踏み出した。そのあとは背筋を伸ばし くじ箱を頭の上に高く掲げ、その姿勢で奉行の声を待つ・・・
奉行にくじを改めてもらう その一連の所作のこと・・・
ビシッと決まったその時、一斉にに大きな拍手が沸いた・・・!!
職業柄か、足脚を研究する者として 人間の「体幹」の重要性をこの時ほど感じたことがない。 その上 この少年の堂々としたその所作には心を打たれ、 健気なこの様な若者が引き継いでくれていることで 日本特有の歴史の重さと京都の街の品格をさらに深く感じることができた。
♪ みやびなるコンチキチンを奏でつつ 蟷螂山はビルの下ゆく 利夫
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