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執筆者の写真岸部利夫

更新日:2023年11月10日



今日は11月8日、カレンダーを見ると もう「立冬」となっている。

暑すぎたあの夏から 今年はいきなり冬になってしまうのだろうか、、、

秋は夕暮れ・・・とは言うけれど、、、


先日 久し振りに 万代池公園にでかけた。

ここは大阪市南部のオアシス的な場所で

その真ん中に用水というのだろうが、昔からあった大きな池がある。この池を囲って750mかの周遊路がウオーキングに格好のコースとなっている。


あの夏の一時期には、人影も疎らだったのに さすがに この時季になると中高年の人出が多くなってきている。自身の健康を考えている人なのだろう。


 その日も 往路到着するなり 周遊路のみんなにとけこんでリズミカルに歩いた。僕の前には ちょうど3人の女性グループが横一列に並んで歩いていた。足や身体の運動が目的だろうが 口の運動の方がかなり進んでいるようだ。

そのうちの一人は腰をかがめて、またもう一人は左膝がすこし痛そうな歩きかた。5mほどの真後ろにいる僕は すぐにそのあたりの身体の事情がわかる。


 この人達の靴は 宣伝の多いスポーツブランドシューズを履いていらっしゃる。感触が良くて、柔らかい ことなど、供給側のプロモーションに嵌められて、購入しているとしか見えない。柔らかい靴は必ず後年ツケが回ってくるのに、、と思いながら後ろについて暫く歩き続けた。


分速100mを基本にしている僕には、テンポが緩かったので 追い抜こうかとも思ったが、顔を知られていてはと思い暫くそのまま歩いた。

それから暫く歩いて、今度はいちど環境を変えて 彼女たちとは別に外周路に出て大回りに歩くことにした。


一人で歩くと頑張って歩いたので、少し汗ばんで来たが やっぱり秋は 歩くに限る 。

自分の身体もこころも満足したように思えた。

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執筆者の写真岸部利夫

更新日:2023年7月28日

ことしも京都祇園祭にいってきた。

今回は 有難いご縁で 四条の真ん中でビルの3階から 山や鉾をたっぷりと見せて頂くことができたことは初めての体験。

この絢爛豪華なお祭りの中で ことしは自分なりに酷く感じたものがある。

それは四条堺町で行われる 山鉾巡行の「くじ改め」について、、、

 保昌山の10歳と聞く少年が遣るくじ改めの 動きに特別な感情が僕には生まれた。


その少年は この暑い中 裃に身をつつみ、みんなが見守る中 ひとりで堂々とまえに進んだ。つぎには 手を使わずに扇子をつかい くじの入った「くじ箱」の紐を解き、そして蓋を開け、小さな身体で 大きな一歩を踏み出した。そのあとは背筋を伸ばし くじ箱を頭の上に高く掲げ、その姿勢で奉行の声を待つ・・・

奉行にくじを改めてもらう その一連の所作のこと・・・


ビシッと決まったその時、一斉にに大きな拍手が沸いた・・・!!


職業柄か、足脚を研究する者として 人間の「体幹」の重要性をこの時ほど感じたことがない。 その上 この少年の堂々としたその所作には心を打たれ、 健気なこの様な若者が引き継いでくれていることで 日本特有の歴史の重さと京都の街の品格をさらに深く感じることができた。

♪ みやびなるコンチキチンを奏でつつ 蟷螂山はビルの下ゆく  利夫



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執筆者の写真岸部利夫

更新日:2023年7月26日

TONTONの店のある場所は かつては大阪でも有数の商店街であったものだが 今では一般の住宅が 多くならぶ下町化してしまった。日本一のビル 、ハルカスを起点に阿倍野筋が南へ伸びて それに帝塚山と北畠などの高級住宅地も隣接している。近年 この関西で住みたい場所の一つとして この辺りも人気があるらしい。


特にここ数年はマンション建築が急速に増え 街を歩いていても鋼材溶接の火花が高くに見えたりすることもよくある。

半世紀ほど前には"鉄は国家なり”と言われた時代もあったが 、いまはIT全盛期に入って、 "ITは国家なり” と言われるのだろうか。

 いつの時代にも 変化は積極的に受け入れ それを味方に付けねばならないと いつも思ってはいるが ついていけない部分もある。


今朝も地下鉄に乗った。

乗客の座席に座った人のうち その9割程がスマホを覗いている。

また、座れずに立ったままの人は その3割ほどだろうか やっぱりスマホは見ている。

僕は目的の駅で 降り、すぐにエスカレーターに乗ったが そこでも未だ電車のつづきの画面を見ている人が少なからず居る。朝から晩まで 街をを歩く時でさえも、、、

近所に住むZ世代も 自宅の玄関を出れば そのスタート時点から直ぐにスマホに目をやり 歩いているようで、毎日ウインドの内側から僕が見ているのもいつもの光景だ。

世の中情報社会とは言えそれほどに重要なことなのだろうか、、、


僕も それなりに 予約のない時間などは PCと対面していることも多い。 そのPCキーボードを打つ手が 彼らが見れば 鈍くさく見えることだろうが 、それが解ったうえで 真面目で人の温もりと つながりが自然だからTONTONが好き といってお客さまがついて下さっていると思っている。



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