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執筆者の写真岸部利夫

【123】或る秋の日に

更新日:2021年11月7日

 家族の者が屋上で洗濯し終えて 降りてきて ぽつんと言った。

こんな 秋日和でも やっぱり今年も学校の運動会の音楽が聞こえてこないわ、と。


例年ならばこの時季 近所の学校や幼稚園などから 先生の声や音楽がにぎやかに聞こえて来るらしい。


ここ二年、 自粛生活つづきで みんなの心が荒んでいるとき、この秋晴れの中に何となく心が安らぐ事を求めたかったのだろうか。

それをリヴィングにいて聞いたぼくも 何となく優しい心、うれしい心が湧き出てきた。


僕だって田舎育ちだから 季節感はいつも感じとりたいし、心の持ち方ひとつで見える世界はかわってくるから こんなことで何となく しずかな迫力を感じたことだった。







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