⑤身体を支えられない ニットスニーカー。
- 岸部利夫
- 2018年6月22日
- 読了時間: 2分
更新日:2018年7月16日
今日も地下鉄に乗って気になった。
60代の女性が 足に感触の良いニットスニーカーを履いて、杖代わりに
キャスター付きバッグを転がしている。
何故もっとしっかりした靴を履かないのだろう?とつい僕は思ってしまう。
2、3年前から大勢に受けている ニットスニーカー。
柔らかく、軽く、五感を満たしてくれて 価格もお手頃で、なんとなくそれら
しくデパートや大型靴店でよく売れているようだ。
靴はビルディングの土台と同じで、しっかりしていないと身体を支えられな
い。これらの靴は「靴」の一般的なニーズを公約数、平均値で捉え、よく売
れることや、より多くの店で扱いやすく、販売しやすいように作られている。
この靴がおしゃれな店に並んでいれば、つい食指が動くのも無理はない。
我がTONTONでもこのタイプのお客様は確かにお出でになる。
それが初めてのお客さまには特に多いようだ。
こんな時いつも僕ははっきりと指摘をさせてもらう様にしている。
靴は洋服の延長線上の着るものではなくて、身体を支える道具なのですから、、
そんな時 大抵返ってくる言葉は、、、
「これ◯◯ブランドですけどね、、?」
有名ブランドで購入した事を何故かおっしゃる。
有名ブランドだから機能も完璧とでも思っていらっしゃるのか?
また、ある方はスポーツブランドであることだけで安心なように、、、
「◯◯スポーツ店でコンピュータで足を測って買ったんだけど、、、」
「◯◯百貨店で買ったんだけどね、、、?」
と、こんなちっちゃい店ではなくて、、、!と仰りたいのだろうか、、、
また別の人は
「高額で中敷きを誂えて入れてるのだけど、、、!?、」
インソールを誂えることで 絶対安心かのように思っていらっしゃる?
また片方、ウインドの外では、 紐ファスナー付きスニーカーをファスナー
が下りたままで歩いている人が沢山通行している。
男性ならパンツのベルトを締めずに歩くようなものなのに、、、
〈次回に続く〉
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